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| 大庭組の歴史 | |
時代に即応し、多様な土木技術と機材を導入
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(株)大庭組は、昭和36年(1961年)の設立以来、一貫して土木建築工事の設計・施工、請負を担ってきた地場を代表する土木建設企業です。 当社ではこれまで、時代ごとにさまざまな建設機械を工事に導入するとともに、新規技術の導入を随時図り、躍進を遂げてきています。 札幌市が社会基盤を急速に整備するため、各種の建設工事ラッシュで賑わった昭和30年代後半。当社はこの時、札幌で初めてアメリカから大型のショベルカーを輸入し、工事に必要な道路の掘削を建設機械で行ないました。これにより工事スピードが飛躍的にアップし、官公庁における当社の信頼も高まって、事業の大幅な拡大につながりました。 やがて昭和40年代に入ると札幌市の街並みが整備され、上下水道工事における開削が困難になってきました。そこで大庭会長が大手建設企業から当社に入社した昭和42年(1967年)から、本格的に推進工法による工事を導入しました。推進工法は、従来の開削工法のようにいちいち掘り返す必要がなく、作業は地下で行われます。住宅が密集した都市部においては、騒音、住民対策などの面で優れた画期的な工法です。地場企業としてはこれをいち早く導入し、技術向上に努力してきた当社は、以後同工法の改良・改善に合わせて技術導入を行い、今日の信頼と実績を積み重ねるに至っています。 |
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推進工法による上下水道工事に高い実績
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当社の技術的な強みは、創業当時から行ってきた上下水道の建設工事に関わる諸技術の保有と、地域環境を熟知した上で行う工事運営ノウハウの蓄積です。 その中でも工事面で特筆すべき技術は、セミシールド推進工法です。この技術は、管の先端にシールド機(掘削機)を取り付け、ジャッキの推進力に合わせ排土しながら管を地中に埋設する工法です。推進工法には大きく分けて3つの方式があり、施工延長や線形、土質の状態、地下水との関係などの条件により選定されるが、当社ではいち早く泥水式を採用。泥水式は、掘削面の安定を図りながら掘進を行い、切削した土砂を処理装置により土砂と泥水に分離し、泥水を再循環して利用するのがポイントで、最もシステマチックな工法といえます。また、当社では札幌という地域のさまざまな地理的条件を踏まえた上で着実に実績を重ね、同工法のスペシャリストとして知られる存在になりました。このほかにも、道路の形状に合わせたカーブ推進技術など、進化する工法も即座に導入しています。その技術運営の高さが評価され現在に至っています。 |
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公共工事などに求められる説明責任、情報開示に対応
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そして当社は、これらの工事技術もさることながら、工事現場の管理・監督、通行の道路誘導、近隣の住民対策など、ソフトの部分においてもこれらをトータルに管理・運営する高い信頼と能力を保有しています。 これらのノウハウを、今後のビジネス展開に生かそうと別にソフト会社を立ち上げ、開発したのが工事情報共有化ツール「C-Web(http://www.wcric.com/)」です。これは、近年高まりをみせている説明責任、情報開示など、公共工事に対しても求められている事柄を、インターネット上に公開。誰でもサイトを閲覧することで、工事の概要から直近の進捗状況までを知ることができるというコンテンツです。このソフトを同業他社等に売り込み、コンテンツに参加してもらうことでサイト内の情報を豊富にし、総合的な工事情報共有化ツールとして位置づけるべく取り組んでいる。なお、この事業は札幌市の平成15年度中小建設業経営IT化促進モデル事業に採択されています。 地域に根ざした地場企業だからこそ分かる地域習慣や人々とのつながりを大切にしつつ、上下水道などの公共工事を主に請け負ってきた当社のこれらの取り組みに今後とも期待してください。 |